まだ。赦しを求めている。 まだ。罪に捕らわれている。 性質の悪い、迷子。 「僕は、ここにいてもいいんでしょうか」 怒り。 舌打ちくらいじゃ、おさまらないくらい。 やっぱりこいつ一度殺す。 そう思った。 本当に、その一瞬。 今この瞬間も自分達を狙っている変態易者野郎よりも、もっと、傍らの男に怒りを感じた。 赦しを。 他人に求めるな。 だから。 続けた言葉は、一生分の不覚。 狡い、というよりは。 甘い、言葉。 「お前は俺を裏切らない」 「そうだな」 ご丁寧にもそう付け加えてやったら。 むかつくこの男は、明らかに苦笑しやがった。 さらに腹立つことには、その苦笑の下に隠されてた、本気で幸せそうな微笑みに気付いて しまったことだった。 |