「……っ」
尻尾をゆるく撫で上げられて、ぴくりと身体が跳ねる。
触れられることにひどく敏感な部分は、
他にもいっぱいあるけれど。
尻尾を触れられる感覚は、とても説明するのが難しい。
それは本来、あるはずのない器官の感覚なのだから。
なのに。
さっきから、ずっと尻尾ばかり弄られて。
ぎゅ、と握られて。
また、震える。
ぴんと張り詰めた前も。
まだ、解されてもいない中も。
「……尻尾だけでもイケる?」
呑気な口調で問われた台詞に、
一瞬本気の殺意を覚える。
「……貴様!人の尻尾で遊ぶなっ!」
一気に、怒鳴りつけて。
それだけで息があがる。
そんな。
遊びの愛撫じゃ、物足りない。
もっと。
ちゃんと───。
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