Tangent

・13・


   
「ああ楽しかった」
 
 ひとしきり悟空を玩具に遊んで。
 
 それでも、気が付けは、この人は僕の隣にいる。
 まるで二人の定位置であるかのように。
 ││もっとも、実際ジープの上での定位置は、悟浄は悟空の隣だったりするのだ。
 ……どこにいても見失わない。
 最後の居場所。
 柔らかなベッドもいらない。
 頑丈な屋根も壁もいらない。
 
 たとえば。
 悟空の定位置が三蔵のハリセンの真下であるように。
(と言ったら、本人は、とても嫌な顔するだろうけど) 
 隣を、生きよう。
 そう。
 想った。 
 時に、先を越されたり。
 時に、一歩遅れたり。
 ほんの少し高さの違う目線で。
 同じ方角を見ていよう。
 
 他の、どんな言葉でだって語り尽くせない、在り方で。
 隣を、生きていこう。
 
 そう。
 想った。 

     

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