Tangent

・08・

「だから俺は、殺し続ける。俺の行く手を阻む全ての物を」
 清冽にして、剣呑。
 こんな時だからこそ、彼は、揺るぎなく。

「それが誰の敵であれ同じことだ」
 そんな言葉で、八戒の反論を奪った。

 彼はたぶん、気付いてはいまい。
 他人の想いには、ひとカケラだって気を配ってやらない顔をして、やけに鋭いくせに、 
自分の心には、恐ろしく無頓着な人なのだから。
 


 だから。
 これは、僕のうぬぼれですか?
 
 僕の戦いを、自分の戦いだと言った。
 
 誰かのため、なんて。
 何より嫌う貴方だから。


    

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