「……でも、きっと貴方には聞こえない」
綺麗な微笑み。
歪んだ泣き顔。
その、どちらをも内包した、無限の闇にも似た無表情。
「……何を言っている?」
不意の八つ当たりに。
貴方は、当たり前の、顰めつら。
あの日。
誰よりも愛した人の声が、自分には聞こえなかったのに。
制御装置を外した悟空は。
自分達には止められなかったのに。
なのに。
貴方は、彼の声を聴くから。
彼は、貴方の声を聴くから。
自分達は、それ以上近づくことはできない。
僕の声は。
きっと、貴方には、聞こえない。
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